劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)ご存知でしょうか?

今日は、致死率が3割とされる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」についてのお話しです。

この病気(STSS)に感染した患者さんが2023年に過去最多の941人になったそうです。今年も前年を上回るペースで患者が増えているとのこと。

STSSで死亡した70代男性の症状は「朝起きたときは足の先が腫れている程度だったのに、4時間ほどで膝まで腫れて壊死(えし)し始めていた」、男性は40度以上の高熱が出て、病院に搬送された際には意識がもうろうとした状態だった。手足などの壊死を引き起こすことがあることから「人食いバクテリア」とも呼ばれ、致死率は3割程度とされています。

感染しても風邪のような症状が多く、年齢を問わず、まれに劇症化するケースがあります。劇症化すると多臓器不全や筋肉周辺の組織が壊死(えし)してしまいます。国内の患者さんは増加傾向にあり、高齢者の方が大半を占めているそうです。厚労省は飛沫や接触によってSTSSに感染するため、「手指の消毒や咳(せき)エチケットなどの基本的な感染対策が重要」と注意を促しています。

神奈川県衛生研究所によると、、

感染経路は皮膚や粘膜から、通常は菌の存在しない筋肉、脂肪組織や血液に溶血レンサ球菌が投入することによって病気を起こします。実際の感染経路は明らかにならない場合が多いですが、がんや糖尿病のある方、ステロイドなど免疫を低下させる薬剤を使用している方は発症する危険性が高いとされています。

リスクが高いってことなのですね、、、by れんこ

光学顕微鏡で観察した「A群溶血性レンサ球菌」の拡大像